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  • 執筆者の写真スイミー

ウエットスーツでの泳ぎ方

 特に既成品のウエットスーツの場合ですが

「ウエットを着たら泳ぎにくくて困った」という話をよく聞きます。

主な原因は

1.ふだんより体全体が強制的に浮いてしまう

2.肩が回しにくい(可動域が制限される)


ウエットスーツを着用するのは、極薄の「浮き輪」を体中に装着したようなもの。

さらに海はプールより浮く。おまけに腕も脚も、浮力がついた状態ですよね。

この浮力を上手に利用した泳ぎをする必要があります。


【対策】

・キックはリズムを取るだけ

 ウエットを着たらキックで進むのは諦めましょう(笑)

 経験された方も多いと思いますが、ウエットを着てのキックは空打ちになってしまい、

 疲れる割に進みません。

 泳ぎのリズムを取るつもりで、軽く2ビートキックを打つくらいでいいと思います。

 ただし膝を曲げたままとか、ダラーンと脚を広げたままでは抵抗になりますので、

 キックらしいキックを打たなくても脚はきちんと揃えて、

 抵抗の少ない姿勢は崩さないでください。


・ローリングしすぎない

 ウエットを着た時は、腕~肩に隙間なく「浮き輪」をしているようなもの。

 ご存知のように浮力のあるものを水中に沈めるのは大変です。

 沈めることにパワーを使うのはムダなので、

 いつもよりローリングを浅めに、水面近くに肘をキープして水を押し、

 リカバリでは肩を上げすぎないようにします。

 ボートを漕ぐ時、オールを深く水中に差すより浅めの方がラクに進みますよね。

 あのイメージです。


・リラックして泳ぐ

 基本的に水に勝手に浮いているものを前に進めるには、

 大きな力を入れる必要はありません。

 例えば…お風呂に発泡スチロールの板が浮いているとして、

 ちょっとコツンとお尻を押すだけでスーッと進みますよね。

 ウエットを着ていればキックしなくても体はフラットなまま。

 なので足をバタバタせず、浮いた状態を利用して後ろへ水を押すだけで、

 押す方向さえ間違えなければ、いつもより速く前へ進んでくれます。

 「泳ぎにくい」と思うと、ついつい一生懸命に力を使ってしまいますが、

 いったん脱力して、特に腕回しはリラックスして、ただ後ろに水を押すだけ。

 そのくらいのつもりで泳いでみてください。

 

ウエットの袖はできるだけ肩に余裕を持たせる


 この画像の女性がやろうとしている感じ。

 つまり、ウエットの袖を首の方へ、できるだけ引きよせて、

 肩甲骨周りに余裕を持たせるのが着る時のコツです。

 脇から肩甲骨にかけて、生地にシワができるくらい引き寄せてみてください。

 自分の力では引っ張りきれないので、他の人にお願いしてグッグッ…と。

 これだけで可動域を広げることができます。


・ワセリンはたっぷりと塗る

 脇、首周り、その他擦れそうなところには、塗りすぎかな?と思うくらい、

 塗りたくってちょうどいい感じです。

 塗りすぎて困ることはありませんが、塗り足りないと皮膚がこすれて

 ひどい時は剥けてしまいます。

 

・ウエットスーツは経年劣化します

 オーダーメイドでも既成品でも、ウエットスーツは経年劣化します。

 紫外線、海水など、ウエットを使うのは過酷な環境なので、

 5年程度でゴムが硬化し、着心地が悪い(肌に擦れる部分が多くなる)、

 表面がヒビ割れたり、切れたりしてきます。

 使い終わったら真水で表、裏とよく洗い流し、陰干しで乾かす。

 長期間使わない時は中性洗剤で押し洗いして、海の有機物を洗い流してからしまう。

 お手入れ次第で多少は長持ちしますよ♫

  

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